— 鈴木フルーツ (@icirou) 2014, 8月 31
おかげ様で夏のままゆ本、会場で頒布完了になりましたので、イベント終了直後に増刷→委託のコンボをキメました! ありがとうございますありがとうございます。 comic zin さんと とらのあな さんでも追って委託が始まるものと思われますので、ぜひチェックして頂ければと。






 

■これまで作った本とは全然違うアプローチ





オムニバスの「恋愛100人シンデレラ」を除くと、モバマスではこれまで4冊の単独キャラ本を作って来ました。

『島村卯月がブレイクしなかった世界で!』では、夢破れたけど見失わなかった話。

『多田李衣菜に明日はない』では、夢のターゲッティングを派手に間違った話。

『双葉杏は謝らないからねっ!!』は、ずっと同じ夢を見ていて、その出方がちょっとずつ柔らかくなった話。

(多田李衣菜本と杏本はメロンブックスDLでデジタル委託準備中です!)

これまで自分が作る本におけるプロデューサーは、基本的に脇役でした。でもヤンデレアイドル佐久間まゆに魅力を感じつつ、その欲望を全肯定するだけでは物足りない。 彼女が自分の欲望を納得づくで制限するようなシチュエーションがあったら凄く面白いのでは?と考えた時、相対化として物語の中にプロデューサーの意思が必要でした。プロデューサーの意志という異物をあえてままゆの目の前に置くことで、本人でも捕えられない佐久間まゆの根っこっぽい感じを描写できるのでは?というチャレンジでもありました。 



 






 

■プロデューサーと佐久間まゆ





主人公のプロデューサーは基本的にただの就職浪人小僧で、思考も熟成していないプレーンなキャラクターです。

ひ弱な人物が不運に巻き込まれ、流れで現状に至る、とは言えラノベの主人公のようにユニークなリアクションも持たなければ、皮肉に富んだ俯瞰視点も持たない。ですが彼の生い立ちに一つだけ重要な要素を配置していて、それが最終的に(主人公の思っていた形とは全く別の形で)結実している…という感じになっていればなあ。目線が見えないキャラなのは90年代のギャルゲーオマージュというか…すいません他にデザインが思いつきませんでした。

ままゆについては、基本おっとりぼーっとしてるんだけど、脳の働いてるスピードが普通の子とちょっと違う感じ出せてればと思います。天然と計算の間が見えない感じというか。この子は『その方が便利だから』って理由で自分の利き手を両利きに矯正しちゃうような子じゃないかなー、という妄想も含まれています。





アイドルのプロデューサーを、やりたくてやってるわけじゃない主人公の夢と、主人公に一目惚れしたという一点のみが動機な佐久間まゆの夢(欲望)は、全然繋がってないんだけど、お互いがちょっとずつすれ違う事で、結果的に少しずつ接点が増えていく…みたいな。佐久間まゆ側からの掘り下げという意味では、もっと別の描き方もあったかもしれないなあと思いつつも、この話の「プロデューサーと佐久間まゆが2人並んでいないと決して成り立たない」感じだけはブレないように出来たかなーと思っています。

あと、プロデューサーが神の視点から降りてこない(都合いいタイミングで出てきて説教かましてプロデューサー素敵!みたいな感じになるための仕掛けになっちゃってる)の個人的に違和感あったので、素人が赤羽根Pレベルの働き求められて七転八倒してる感じを出したかったのと、あとちひろさんの関係を出来る限り泥臭い感じにしたかったです。好意的に受け止めてくれた方が多くてよかった。この話のちひろさんは、主人公に実はそんなに興味も持ってないんですけど、興味持ってないからこそのまっとうな厳しさとか、軽い優しさみたいの表現出来てればいいなと思ってます。






 

■プロデューサーと所属アイドルたち



72ページに話を治めるために、所属アイドル個別のドラマをだいぶシェイプアップしました。これ全部そのまま描けたらラストの感じが今とちょっと違ってたかも。 それぞれがままゆと仲良くなる過程が伏線になって、終盤全員に活躍の場がある、っていう想定をしてたんですが、ここは技量と時間の兼ね合いで…!でも次回の本でも諦めず詰め込んでいきたいです。 『堀裕子がサイキックパワー発動させてピッキングに成功する』『中野有香が巴投げでままゆをトラックの荷台に投げ飛ばす』シーンは入れたかったなあ。






 

■佐久間まゆと牧野由依



やっぱり声と歌の力ってすごくて、CDが出てからの妄想の捗りっぷりと来たらなかった。あの声で迫られたら逃れられそうにない感。牧野由依さんは元々自分が好きだった声優・歌手だった事もあって。どうしてもARIA一連のイメージソングを思い浮かべずにいられなかったです。 スピラーレは作曲が窪田ミナさん(最近だとフォトカノのサントラを担当されてた)で、作詞が河井英里さんでした。ものすごく好きな歌過ぎて聞いてると死にたくなる。

http://blog.livedoor.jp/ici_rou/archives/1658836.html

この頃からブツブツ言い続けている。 今回のJASRAC申請はこの曲をなんとしても入れたかったため。幸いにもこの歌はARIAの主題歌ではあるものの、特定のキャラが歌う曲という扱いはされなかったため、「ままゆがカバーした」という妄想で押し切った。年齢的にもままゆが小学生ぐらいの時にアニメを録画して見ていた可能性がある! 「モバマスのアイドルを担当する声優さんが元々歌っていた歌を、無理やりそのアイドルが歌っている体で上書き妄想する」っていうの、楽しいので皆もやるといいです。特に竹達幸子。サーフでゴゴゴとか実際たまんないっす。  






 

■ピュアリーツインと渡辺伊織



 





というドタバタではあったものの、この伊織さんのゲスト原稿がすごいちゃんとしててレベル高くて面白かったので、これを受け取ってからの完成度の高め具合に相当影響がありました。色々とありがとうございます。飲もう。




■本当に『佐久間まゆをトップアイドルにしないと俺が殺される。』のか?




タイトルこんなんですけど、出来上がってみれば「主人公と佐久間まゆの両方が幸せになるために、2人がどう変わっていったのか」っていうのを、フルーツ自身が探り探りしながら探していった過程そのものでした。アイドル一人の心情にざっくり切り込んだこれまでの本とは違って、プロデューサーがアイドルの正面にいたからこその話になったと思うし、テーマの着地点もそのように落ち着いたなあと思っています。反省点は色々ありますけど、テーマ描ききったという意味では満足感とても高い。 宇宙飛行士云々のあたりは、わたせせいぞう先生の「菜」のワンエピソードからの影響もあって、リスペクトを自分なりに表現したものでした。




あとまあ、ジュブナイル世界線の向こうに棲む少年は何時の時代も一人残らずかつては宇宙飛行士を目指していたものでありまして。




■宇宙飛行士を目指していた少年の元にやがておとめ座の少女がやってくる話でした




たぶん、多くの人が考える佐久間まゆ像から見ると、この結末「ちょっと違うんじゃないの」って感じになると思っていて。でもそれも「佐久間まゆが一目惚れしたプロデューサーによって未来が違う」その幅の一つとして受け取ってもらえれば、絶対に楽しんでもらえると思うので、イベントでお渡しできなかった皆様にもぜひ委託を利用して本を読んでもらえたらと思います。 よろしくお願いします!! ↓続きはほぼ自分用のtwitterエゴサーチ記録帳だ!








































































— 渡辺伊織 (@WATANABE_IORI) 2014, 8月 15